四つ葉のクローバー

第34回

 3月30日、プロ野球が開幕しました。オフシーズンに連日のようにスポーツ紙の1面を飾ったチームも開幕と同時にその報道は、成績に合せるように2面3面へと追いやられています。 オフシーズンの熱いプレーを取り戻してほしいと願っているファンも多いのではないでしょうか。  今年のプロ野球のスローガンは「心をつなぐこのプレー」に決まりました。「次の打者につなぐ」「先発投手から中継ぎ、クローザ―への継投」「追加点を防いだ中継プレー」。 「白球を通しての“喜びと興奮”“将来の夢・目標”」等々このスローガンには、「ファンの心に響くプレーを見せていきたい」という強い思いが込められています。 我が埼玉西武ライオンズのスローガンは「出しきれ!」ジャイアンツは「躍動」スワローズは「心をひとつに」マリーンズは「和のもとともに闘おう」を掲げ、シーズンに入りました。 このスローガンは、ファン向けであると同時に選手に向けたメッセージでもあり、100人を超える選手、スタッフ全員の共通の目標でもあります。 私達もプロ野球に見習って1年の目標を掲げ、その目標に向かって頑張ることも大切かもしれません。
 1月21日、プロ野球の現役選手が高校球児に技術指導を行うシンポジウム「夢の向こうに」がジャイアンツのキャンプ地、宮崎県総合運動公園で行われ、ジャイアンツの小笠原選手や亀井選手ら11選手と 47校の高校球児が参加して行われました。「夢の向こうに」のシンポジウムはJスポーツで放送されていますので私も何回か見たことがありますが、ステージにプロ野球の選手が並び、 学生服をきた野球部員が客席に並ぶ、かなり距離のあるシンポとなっていましたが、共にユニホームを着てグランドでの指導は初めてとのことでした。 その効果は広く、大きく、深いものがあると思います。1961年にプロとアマの関係が悪化するきっかけとなった柳川事件以来、実に51年ぶりの交流とのことでした。 プロ野球OBの高校野球の監督の道も切り開かれ、数え切れないほどある野球団体の審判交流も今年から始まるようです。東京六大学野球リーグの慶応大学に女性選手が誕生しました。 野球界の団体同士のしがらみが少しずつほどけ、球春と共に雪解けが始まってきたような気がします。

2012年4月9日(月)


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第33回

 3月21日、第84回高校野球選抜大会の開会式で石巻工高・阿部翔人主将は、「東日本大震災から1年、日本は復興の真っ最中です。被災をされた方々の中には、苦しくて、心の整理がつかず、今も当時のことや、亡くなられた方を忘れられず、悲しみにくれている方もたくさんいます。 人は誰でも答えのない悲しみを受けいれることは苦しくてつらいことです。しかし、日本がひとつになり、その苦難を乗り越えることができれば、その先に必ず大きな幸せが待っていると信じています。だからこそ日本中に届けます。感動、勇気、そして、笑顔。 見せましょう、日本の底力を、絆を。我々高校球児ができること、それは、全力で戦い抜き、最後まであきらめないことです。今、野球ができることに感謝し、全身全霊で、正々堂々プレーすることを誓います。」と堂々の選手宣誓、平日にもかかわらず甲子園球場を埋め尽くした多くの観衆から大きな拍手が送られました。
昨年8月、福島県で開かれた全国高校総合文化祭に出演した福島南高校の創作劇の中で「福島に生まれて、福島で育って、福島で働いて、福島で結婚して、福島で子どもを産んで、福島で子どもを育てて、福島で孫を見て、福島でひ孫を見て、福島で最期を過ごす。それが私の夢なのです。」 このせりふは野田首相の就任初の所信表明演説で引用され、日本中に大きな感動を与えました。
会えなくなったみんなに今の気持ちを届けようと津波の犠牲になった石巻市立大川小学校の同級生4人が詩をつくり昨年12月の追悼集会で朗読されました。

“大川小学校5年生の詩”
大好きだったみんなそして先生へ ぼくたちは毎日楽しく学校に通っています
みんなどうしていますか? 言いたいことがいっぱいあり過ぎて
何から伝えていいか分からない それが本当の気持ち
でも一番伝えたい言葉はありがとう ありがとう
先生やみんなと過ごした時間を今も思い出す 休み時間に一緒に遊んだこと
みんなと一緒に食べた給食 漫画やゲームこわい話で盛り上がったこと
一緒にプレーしたバスケットボール みんなみんな大切な時間
分からない時に優しく教えてくれた 苦手な勉強だってがんばることができた
困ったときには助けてくれた みんなの“がんばれ”の声が今も聞こえるよ
笑顔いっぱいでいつも優しくしてくれた先生
迷惑もいっぱいかけてしまってごめんなさい
先生とみんながいてくれたからどんなことでも楽しかった
大好きだよ ありがとう ありがとう
あの日からいろいろなことが変わってしまったけど
いつもみんなと一緒にいることは変わらないよ
先生もみんなも一緒にこの教室にいるんだって思っているよ
花山合宿の時にはみんなの写真を持って行ったよ
先生もみんなもきっと来てくれていると思ってがんばったよ
運動会だって 今日の学習発表会だって
きっとみんながそばにいてくれると思っているのよ
会いたい 会いたい
先生に会いたい ぼくたちの大事な大事な友達に会いたい
会って前と同じように一緒に遊びたい 同じような生活を送りたい
みんなのことを思うと まだまだ胸が痛むけど ずっとずっと忘れないよ
何があってもずっとずっと友達だからね だからさよならは言わないよ
そのかわりに ありがとう ありがとう ずっと一緒だよ

青少年たちの言葉には強いメッセージが感じられます。彼らの心の叫びに勝るメッセージはないのではないでしょうか。私の友人が被災地にボランティアとして参加しましたが、被災地の様子を言葉として表現することはできないと話していました。 まして映像でしか現地の様子を知らない私にとってはなおさらです。

3月11日、午後2時46分。手をあわせ、心から黙とうを捧げました。

2012年3月21日(水)


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第32回

私は、自宅から協会事務所まで主に旧中山道を使いバイク通勤をしていますが、今回は、“通勤ナウ・冬の旧中山道10キロの旅”をお送りしたいと思います。
 家を出て,しばらくバイクを進めるとうっそうとしたケヤキ林に囲まれた調神社を見ることができます。この神社は、狛犬の代わりに兎像があり、鳥居もありません。 浦和が海であったその昔、「調神社にみつぎ物を届けるのに鳥居があるとみつぎ物を積んだ舟の帆が鳥居にあたり神社に入ることができない。そのため鳥居を設けていない」 との話を聞いたことがあります。鳥居については諸説あるようですが私はこの船の帆説が気にいっています。私は毎年スポーツ関係者と安全祈願のお参りをしていますが、 今年も多くの参拝者で賑わっていました。暮の12月12日には酉の市が行われ、境内や旧中山道には多くの露天商が出店し多くの方が市を楽しみます。 浦和の人は酉の市で縁起物の熊手を買って正月を迎える習慣の方も多いようです。露天商と言えばすぐに思い出すのが“フーテンの寅さん”。 映画の最後のシーンに出てくる地方の祭りの光景と寅さんの気風のいい名セリフが思い出されます。
暫く行くとJR浦和駅から県庁に通ずる県庁通り交差点、ショッピングモールさくら草通りとの交差点、昔、埼玉県庁官舎の裏門に通じることから名づけられた裏門通りとの交差点そして旧越谷県道との交差点と短い距離の中で多くの交差点を通過します。 県庁通り、さくら草通りを抜けると数メートル行ったところに横断歩道があります。官庁街に通う方でしょうか、県庁通りとさくら草通りの信号を避けてこの横断歩道を使う方が多く見られます。 ここを横断する人は手を挙げた時が青信号ですから信号待ちもありませんし、年々ここを横断する人が増えているような気がします。 さくら草通り、県庁通り周辺の渋滞を誘発しているとも思えるこの横断歩道利用者。県庁通り、さくら草通り、裏門通りに廻ってもらえると朝の車や人の流れもかなり良くなるし、 「そちらに廻ってもらえると助かる」と思っているドライバーも多いのではないでしょうか。旧越谷県道の交差点を過ぎ左手に中山道浦和宿本陣跡、二・七の市場跡 (その昔、毎月二日と七日の日に市が開かれた。十返舎一九の続膝栗毛の狂歌に“代ものを積み重ねし商人のおもてうらわの宿のにぎわひ”があります) を過ぎると間もなくJR北浦和駅から「甲子園ベスト4.高校サッカー全国優勝8回を誇る名門高校」に通う学生とすれ違います。 テスト期間中なのでしょうか、手に手に参考書を持ち参考書とにらめっこをしながら歩を進めています。そこにはいつものような高校生らしい笑い声が一切ありません。
一日の図書貸し出し数日本一の実績を持つ浦和図書館、文久四年(1864)一月、日本で最後の仇討があった「一本杉石碑」を過ぎると景色が大きく開けてきます。 冬の陽ざしを浴びて誇らしげにそそり立つ新都心の高層ビル群がまず目に飛び込んできます。道路の電柱は地下に埋設され、横断する電線もなく空が広く大きく見えます。 ケヤキは完全に葉を落とし空の広さを一層強調してくれています。背広に黄色いビブスを着た方々が一生懸命吸殻やゴミを拾いビニール袋に詰めています。 この方々の姿は、おらが街をきれいにするだけでなく行き交う人々に爽やかな朝をプレゼントしてくれているような気がします。旧中山道を右折し、日本一長い氷川神社の参道を進むと左手に協会事務局があります。
21日は早いものでもっとも寒い日と言われる大寒を迎えますが、一方大寒は立春に向けてのスタートの日でもあります。2月6日、8日には春のふれあいピックの説明会も開かれます。 “春はもうすぐそこだ!“と思いながらそして♪春よ来い♪をハミングしながら、北風に向かって今日もバイクを走らせます。

2012年1月20日(金)


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第31回

 9日、2011FIFA(国際サッカー連盟)女子年間最優秀監督に当協会会報新年号に「新春メッセージ」を寄稿くださったなでしこJAPANの佐々木則夫監督、女子最優秀選手になでしこJAPANの沢穂希選手が選ばれました。 この賞は、FIFA加盟協会の監督・主将と選ばれた記者による投票で選出されたものでその意義は大きいと思います。沢選手は表彰が終わった次の日にはホテルの周りをランニングしたそうですのでこのことだけを捉えても沢選手の凄さを伺い知ることができますし、沢選手のロンドンは既に始まっているのだと思いました。 沢選手の言葉「やらないで後悔するよりもやって後悔した方がいい」
 高校サッカーの決勝戦は、市立船橋高対県立四日市中央工高の名門対決となりました。開始1分で四日市が先制。後半ロスタイムに市船が同点に追い付き、延長後半市船が勝ち越し点を挙げ、9大会ぶり5度目の優勝を飾りました。 サッカーには「最初の5分、最後の5分は気をつけろ!」という格言がありますが、まさに格言通りのゲーム展開となってしまいました。優勝、準優勝という結果は出ましたが、両校優勝のような素晴らしい決勝戦だったのではないでしょうか。 高校サッカー監督の言葉「和をもって技を制す」「あきらめない心が大切。最後は人間力」「みんな、支えてあげられる人間になれ!」「努力は人を裏切らない」 市船の主将は、ベンチ入りできなかった3年生の名前が書かれたキャプテンマークを巻いてプレーをしたそうです。
 8日、ラグビーの大学選手権決勝戦が帝京大学と天理大学の間で行われ、15対12で帝京大学が優勝し、見事3連覇を果たしました。試合も高校サッカーと同じく拮抗した試合となり、後半残り1分。 帝京大スタンドオフ森田佳寿主将のペナルティキックが決まり激戦を制しました。優勝監督の言葉「挑戦できる幸せの方が大きかった。優勝の喜びは変わらないが、3連覇の喜びはいつか感じるのではないか」 とチャレンジすることが如何に大切かを教えてくれました。優勝の立役者・森田主将は、高校の恩師の言葉を大切にしているそうです。「目配り、気配り、心配り」
 埼玉県ふれあい地域振興事業で実行委員としてご活躍いただいた岩淵典仁さんが監督を務めるウィルチェアー(車いす)ラグビー日本代表が、アジア・オセアニア地区予選会で強豪ニュージーランドを破り、  ロンドンパラリンピックの出場権を獲得しました。「“絶対に勝ってロンドンに行くぞ!!”という強い気持ちがチーム全員にあった」そうです。
 スポーツ選手・指導者は、試合だけでなく、色々な場面でメッセージを発信してくれます。トッププレイヤーやトップチームの情報を上手くキャッチして人生やスポーツの糧にすることもまたスポーツの楽しみ方のひとつかもしれません。
 2012年度・文部科学省のスポーツ予算案が過去最高の238億円の計上されたとの報道がありました。この中には念願のスポーツ庁設置のための調査費も含まれているとのこと。 昨年8月に施行された「スポーツ基本法」には、スポーツの推進は国の責務と定められています。オリンピック中心の予算編成かも知れませんが、スポーツ予算が前年度に比べ10億円も増額されたことは、 スポーツに関わるひとりとしてこの上もない朗報です。先ずは一歩からだと思います。
 オリンピック・パラリンピックイヤーの2012年。多くの感動プレーと多くの感動のメッセージに出会えることを今から楽しみにしています。

2012年1月11日(水)


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第30回

 新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

 今年の新年は、三が日とも晴天に恵まれ、穏やかに新しい年を迎えられた方も多かったのではないでしょうか。 ふるさとからの帰郷ラッシュが連日報道されていますが、皆さんのふるさとは如何でしたか。
昨年暮れのNHK紅白歌合戦を見た方は、心ふるわす歌や演出にふるさとの風景やふるさとの人々を思い出した方が多かったのではないでしょうか。 若いミュージシャンの歌には心を揺さぶるメッセージが込められており、ベテランの歌にはふるさとを思う温かさが感じられました。 久々に歌を聴き何回も涙を拭ってしまいました。年末の恒例行事となったベートベンの交響曲「第九」では合唱団の皆さんが「あらゆる人々は兄弟となる」と繰り返し歌っています。] 私の後輩もある市で第九を歌いましたが、「心がすっきりしてこれで正月が迎えられる」気持ちになったそうです。
暮から正月にかけて多くのスポーツが行われました。全国高校サッカーでは、埼玉代表の浦和東高校が1回戦に圧勝し2回戦に進みましたが、大分高校に3対1で破れてしましました。 2試合ともTV観戦をしましたが、今年こそサッカー王国復活かと期待をしていただけに残念な結果になってしましました。
大阪・花園で行われた全国高校ラグビーでは深谷高校が出場し、2回戦でAシード校に31対26の1トライ差で惜しくも破れてしまいました。 ラグビーもTV観戦をしましたが、両校とも最後まで戦いぬいた気持ちのこもったプレーに惜しみない拍手が送られていました。 監督、選手、家族…チーム関係者が悔しい思いをしているのに無責任なことは言えませんが、次に繋がる敗戦だったような気がします。
 1月2日・3日は今や正月の風物詩となった箱根駅伝。
川越市に学校のある東洋大学が従来の記録を8分15秒も縮める大会新で完全優勝を果たしました。 TVのテロップに埼玉県出身の高校名が出ると「埼玉・頑張れ!最後まで走り抜いてタスキを渡して!」と思いながら声援していた方も多かったのではないでしょうか。
暮からお正月にかけてスポーツを通じ、歌を通じふるさとを思う1週間でした。
昨年は、東日本大震災で多くの方がふるさとを失い、また多くの方がふるさとを後にしました。
1日も早くふるさとが復活し、全国に離れ離れになった方々が1日も早くふるさとに戻れますようにお祈りします。

WE ARE THE ONE   こころひとつに
がんばろう 日本!  がんばるぞ 埼玉!

2012年1月4日(水)


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